はんぱログ

中途半端にいろいろ手を出してしまうので逆にいろいろ書けていいかなと思いたい。

社会人が大学に通う方法、あります。大人だからこそ深く学べる大学のススメ

社会人を続けながら大学で勉強しています。

正直、スケジュールやお金をやりくりするのも大変だし、試験前はかなり必死です。なんでこんな大変なことやってんだろ..と思うこともあります。でも自分で選んだ道だし、何とかやっています。

私が思う、社会人が学ぶメリット

自分よりも10歳以上年下の現役大学生と一緒に授業を受けていると、しみじみと思うことがあります。それは、勉学に集中して取り組める環境は本当に貴重なものだということです。

社会人になるとどうしても仕事第一にならざるを得ないことが多くあります。自分の意思とは関係なく、様々な業務、締め切り、提出期限などに襲われます。お客さんや取引先に迷惑をかけるわけにはいかないので、残業や休日出勤をすることもあるでしょう。

そんな中、自分のスキルや考え方に至らない点を見つけたり、同僚に差をつけられたりして、資格や語学の勉強を始める社会人も多いのではないでしょうか。こういった場合、真剣に学ぼうというモチベーションは高いものの、仕事に忙殺されて集中して学ぶのはなかなか困難です。

一方、現役大学生の多くは勉学に集中できるはずですが、遊びや恋愛、バイトなどで忙しいからか、授業中がスマホ、私語、睡眠の時間にあてられたりします。もちろんきちんと授業を受けている子もいますが、全体的にゆるい雰囲気です。

社会人がわざわざ勉強するのは危機感や向上心があるからです。また、社会に出て甘えた気持ちや根拠のない自信が通用しないことを自覚し、さまざまな経験をとおして人間として成長しています。そのため、同じ授業に出ても吸収できるものが数倍にも数十倍にもなりうるのです。

現役で大学に行っておけばよかった、と後悔するのは簡単ですが、社会人だからこそ、より深く学ぶことが可能なのではないか。私はそう思いながら、授業を受けています。

大学の一部・二部・通信と学費について

日本は大学の学費が高額です。イギリスやアメリカも同様のようです。一方、ヨーロッパでは学費がほぼ無料の大学もあります。うらやましい限りですが、ここでは日本の大学について書いていきます。

大学の学部には一部(昼間部)のほかに、二部(夜間部)や通信教育部が設置されている場合があります。(他に昼夜開講制(フレックス制)というのもあります。)

大学と聞いてふつう思い浮かべるのは一部であり、昼間の授業が中心です。二部は夜間と土曜日の授業が中心となります。通信の場合は、教科書を読んでレポートや論文を提出するほかに、スクーリングという通学の授業も一定の単位をとる必要があります。

一般的に、一部の学費は高く、二部、通信の順に下がります。社会人が自分で学費を払うとなると、通信を選ばざるをえないことが多いでしょう。

もし学費は問題ないとしても、一部と二部には入試がありますし、基本的にはすべての単位を通学でとることになります。仕事との両立を考えると難しく、やはり通信という選択肢を選ぶことが多いかと思います。

通信教育部について

通信教育部の学び方や学費は、大学によってかなり違ってきます。スクーリングについても、スケジュールや科目、実施場所が充実しているところもあればそうでないところもあります。

私が所属しているのは通信教育部です。そのため、通常であればひとりで勉強し、レポートを出したりしてコツコツ単位をとっていかなければいけません。これはかなり孤独な作業で、向いている人は卒業まで頑張れるかもしれませんが、途中で挫折してしまう人がとても多いそうです。

私も以前、別の大学の通信教育部に所属していたのですが、そのときに自分ひとりで勉強するのは無理だと悟りました..。先ほど他人事のように書きましたが、私も挫折しかけたのです。

他大学の二部に入りなおすことも考えたのですが、二部であってもやはり学費がネックになりました。そこで通信生でも通うことができる東洋大学に3年次転入し、2015年は一部・二部の授業に出ていました。今年も二部の授業に出る予定です。
※2016年度は二部の授業のみに制限されてしまったようです。また、通学でとれる単位数には制限があります。

私が候補にしていた大学は日本大学東洋大学で、ともに通うことができる通信教育部がありますので、興味のある方はチェックしてみてください。

日本大学通信教育部
東洋大学通信教育課程

自分に合ったところを見つけるには、時間をかけて調べるしかありません。通信教育部は学科が統廃合されることが多く、ネット上の情報も古くなっていることがあります。そのため、大学の公式サイトや説明会で正確な情報を得ながら、体験談などを参考にすると良いでしょう。

また、通信教育部は4月入学と10月入学があるところが多いようなので、その時期に向けて早めに情報収集することをおすすめします。

仕事との両立

大学に通うとなると、一般的な平日フルタイムの仕事というのは難しいところがあります。通信だとしても、勉強や試験、スクーリングを週末のみでこなすとなると、とても長い期間かかってしまいそうです。

私の場合は、帰国して別の大学の通信教育部に入学したとき、勉強時間の確保のため、週4日ホテルスタッフのバイトをすることにしました。ホテルなどの接客業は、たいていシフト勤務になるため、面接のときに勉強のことをあらかじめ伝えておけば考慮してもらえるでしょう。

ただ、私の配属先はかなりの激務かつ人不足で、週4日とはいえ重労働で体が壊れそうでした。また、どんなに疲れていてもいい接客をしようと根を詰めて、精神的にも疲労がたまってしまいました。言い訳ですが、勉強どころではなかったです。

転職を考え出したころ、昔の同僚から求人情報を聞き、昔の職場に戻ることにしました。もちろん、このときも大学の件を話してフルタイムで働けないことを了承してもらいました。さらにその1年後には、通学できる他大学の通信教育部に転入したいと相談すると、快く了解していただくことができました。本当にありがたいことです。

転職が難しい場合もあると思いますし、経済的にフルタイムでないと厳しい場合もあると思います。また、日本ではまだまだ社会人が学ぶことに対して理解が進んでいないため、職場で相談するのも気がひけるかもしれません。

でも、何かを手に入れるためには、何かを捨てなければならないときもあります。よく考えて、今の仕事や生活と学びたい気持ちを、うまく調整できたらいいなと思います。

勉強すること、卒業すること

実際に学んでいる今でも、本当に卒業できるのかという不安はあるのですが、少しずつ進んでいるという実感もあります。

卒業することだけが目的ならば、点数でいうと60点以上が合格なので、適当に単位を取っていくことも可能かもしれません。でも、やるからにはいい成績をとりたい。

私にとって、勉強できる、授業に出られるというのはとても貴重なこと。それをしっかりこなした結果が、卒業なのだと考えています。仕事をしながらなのでキツいこともありますが、2年後の卒業を目指しています。